{{category novel,九龍妖魔学園紀,nolink}} !!秘抄  舐めろという言葉に、皆守は眉を寄せた。ほんの至近距離にある葉佩九龍の表情は、皆守がそれに従わないことなど、考えてもいないというくらいに自信に溢れていた。  ふざけるなと、叫ぶのは簡単だと思った。だが。  葉佩の口の端が上がる。皆守は、目を伏せ、ゆっくりと差し出された指に舌を這わせていた。  このまま歯をたててやる。  皆守は、指をくわえたまま、葉佩を見上げた。  顔が近くなった。指をくわえさせたままだった。葉佩の舌が、ゆっくりと皆守の唇を舐める。自分の指があるのを、気にしてはいないようだった。  微かに皆守の喉が鳴る。葉佩は指を引いた。 「次は?」  慈悲深い笑顔だった。皆守の眉間のしわが深くなる。ぎりと奥歯を食いしばりながら、皆守は葉佩に背を向けた。 *  背後からの律動を感じて、皆守は息を吐いた。その唇を犯すかのように、葉佩の指先が歯茎を撫でる。皆守は歯を食いしばった。内部にいれるものかと思っていた。 「こーちゃん」  甘い囁きを聞いた。皆守は目を閉じた。 「大丈夫だよ」  何がだ、と。言葉を発することは出来なかった。そんなことをすれば、指先がさらに深く入ってくる。瞬間、大きく引いた葉佩に、突かれる。今まで以上に深い。皆守は声をあげた。すばやく入ってきたゆびさきに、口をふさがれた。 「何を隠していても」  思わず身体がこわばった。同時、自らのものが葉佩のものを締め上げたのを感じる。熱さと大きさが、今まで以上にリアルに響いた。 「おれはこーちゃんがだいすきだよ」  身体をよじる。あげようとした声は、舌先をこねる指に邪魔された。